月９ドラマ【シャーロック】第３話４話無料動画と見逃し配信の視聴方法！あらすじ/ネタバレ感想と。

渋谷の豪邸で60過ぎの男の遺体が発見されました。事件現場が空き家であったこと、遺体のそばに、意味ありげに3本の小枝が置かれていたことで獅子雄は興味を示し、江藤の捜査に協力します。

その豪邸は板東邸で、5年前に、21億円もの地面師詐欺の舞台となった場所でした。事件後、詐欺被害にあった建設会社の社長がこの邸宅で自殺。現在は空き家となっています。
そして、今回の遺体は、その地面師詐欺グループの1人、68歳の吉野正夫でした。
グループのトップ・モリヤという人物は、行方不明となったままです。

詐欺事件を追っている捜査二課の市川が、遺体の検分に現れ、当時の建設会社で、この詐欺事件を担当していた古田が最近この邸宅付近をうろついているのを見た、と話しました。
現在その建設会社は倒産しており、新しい不動産会社に勤めている古田を獅子雄と若宮が訪ねます。

古田は当時のことを思い出したくないようで、詳しい話は聞けませんでしたが、帰り際、獅子雄たちは古田の上司に呼び止められ、古田が今度は13億の物件売買の担当になっており、以前の詐欺も古田の案件だったので、怪しいと思っている、と打ち明けられました。
獅子雄は古田に、その取引に同行すると伝えました。

一方、吉野の携帯の通信記録から、板東邸の元家政婦・細川ほなみと連絡を取っていたことが分かり、若宮が訪ねました。細川は、吉野が出所後に、迷惑をかけたお詫びに訪れたこと、それから食事をするようになったころ、吉野は元船乗りで、木彫りの船の柄の木箱を誕生日にプレゼントしてくれたことを明かしました。

13億円の物件契約の日。そこには物件の売り主の斎藤順子と息子のコウヘイ、仲介で、前の建設会社で古田の上司だった丹波、古田、そしてコンサルを装った獅子雄が同席しました。
契約遂行寸前で、獅子雄は斎藤親子が偽物であること、丹波は前回の事件から、詐欺に加担していることを明かしました。
その時、若宮からの電話で契約を知った市川が入ってきて、詐欺未遂で斎藤達を逮捕。しかし獅子雄は市川に、『取り調べられるのはあんただ』と言って引き止めます。

そこで獅子雄は市川に一枚の写真を突き付けます。実は細川が受け取った木箱は二重底になっており、車の中で話している丹波と市川の写真が入っていたのです。

吉野はこの写真を市川に見せ、警察に知らせると言ったため、柔道三段の市川が吉野を絞め殺したのでした。

しかし吉野は死ぬまで時間があり、その間に木の枝を使って、モールス信号の【ほ】の字を残しました。それを獅子雄が解読し、事件解明に至ったのです。

取り調べを受ける市川は、『モリヤのためならなんだってできる』と笑い、獅子雄はモリヤに強烈な興味を覚えるのでした。

冒頭、遺体発見者としてほんのわずかな時間映ったのが、お笑いコンビのトム・ブラウンの2人でした。その後出てくることはなかったですが、なんだったのでしょうか。

今回のゲスト、市川役の伊藤歩は本当に良い役者さんだと思います。
人間の悲しさや愚かさ、切なさを表現する抜群の演技力です。
伊藤歩といえば、岩井俊二の映画を思い出します。スワロウテイルでは16歳でヌードシーンを熱演、リリイ・シュシュのすべてでは、ラストで本当に頭を丸め、衝撃でした。
でもそれを良い意味で淡々とこなしている、独特な存在です。
ただ、この人がドラマに出てくると、絶対に、裏があるんだろうな、何かしでかすんだろうな、とは思ってしまいます。

今回ラストで獅子雄が興味を抱いたモリヤというのは、恐らく原作のモリアーティに相当する人物でしょう。
原作では元数学教授という表の顔と、犯罪者の裏の顔を持つ人物です。
今回まだ、名前しか出てきませんでしたが、誰が演じるのか楽しみです。
なんならディーンの2役でも良いかもしれませんね。

毎回、事件の内容も濃密で見ごたえがあり、キャラクターも楽しめます。
次回も舞台がボクシングの試合ということで、テンションが上がりそうで、待ち遠しいです。